旅館の口コミ返信と外国語メールを、AIの下書きと女将の確認で毎日回す
「口コミの返信は宿の顔だから人に任せられない。でも夜の帳場で1件ずつ書いていると、英語や中国語のメールまで手が回らないの。」
- はじめやすさ
- すぐ始められる
- 初期費用の目安
- 15〜40万円
業種別のAI活用
口コミやメールの返信、外国語の問い合わせ、館内の案内づくり。少ない人数で回す宿の、裏方の文章仕事をAIで減らします。
「口コミの返信は宿の顔だから人に任せられない。でも夜の帳場で1件ずつ書いていると、英語や中国語のメールまで手が回らないの。」
地方の旅館では、女将や支配人がフロント、予約の管理、口コミの返信、仕入れまでを受け持ち、忙しい日は自ら配膳や客室係にも入ります。一泊二食の宿なら、夕食の準備から片付けまで、夜遅くまで手が離せません。
人手の足りなさは、業界全体の悩みです。観光庁の調査では、宿泊施設は清掃・宿泊・料飲・調理・宴会の部門で人手を必要としているものの充足度は高くなく、繁忙期に特に人手が不足する一方で、時期に関係なく常に人手不足な施設も約2割あるとされています1。要因には、求人への応募がないことや従業員の高齢化が挙げられています1。日本旅館協会の令和7年度の事業報告も、深刻化する人手不足を宿泊業界全体の喫緊の課題とし、「おもてなし」の名の下で業務が肥大化し、接客内容が複雑化していると記しています2。
忙しさの波も大きい業種です。観光庁の統計では、2025年の客室稼働率は全体で61.6%、旅館は38.2%で、ビジネスホテルの75.3%やシティホテルの74.1%を下回っています3。週末や連休には人を厚くし、平日は空室をどう埋めるかを考える。その両方を、同じ少ない人数でこなしています。
外国のお客さまの動きにも目を配りたいところです。2025年の外国人延べ宿泊者数は1億7,992万人泊で、地方部は前年比+19.1%と、三大都市圏の+5.1%を上回りました3。ただし2026年8月は前年同月比-12.0%で、観光庁はこの前年比に調査の区分の見直しの影響が含まれている可能性があると注記しています4。数は月ごとに動きますが、外国語のメールや口コミへの備えは、宿の大小を問わず考えておく価値があります。
名簿や個人情報の扱いなど、具体的な対応は所管の窓口や専門家にご確認ください。
いちばん始めやすいのは口コミ返信の下書きです。過去の返信が20〜30件あれば手本になり、予約サイトの管理画面やGoogleマップの口コミ欄はいまのまま使えます。1〜2ヶ月で形になり、女将や支配人の夜の時間に余裕が生まれます。
次におすすめなのがよく聞かれる質問の答え集づくりです。チェックインや夕食の時間、送迎、大浴場の決まりを一つの表にまとめておくと、日本語の返信にも、外国語の返信にも、館内の案内にも使い回せます。
観光庁「宿泊業の人材確保・育成の状況に関する実態調査 概要」(調査期間 2025年2月) https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001891437.pdf ↩ ↩2
日本旅館協会「令和7年度 事業報告について(令和7年4月1日 ~ 令和8年3月31日)」 https://www.ryokan.or.jp/data/files/pages/1781256707.pdf ↩
観光庁「宿泊旅行統計調査(2025年・年間値(確定値))」(2026年7月6日) https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/002026763.pdf ↩ ↩2
観光庁「宿泊旅行統計調査(2026年9月・第1次速報、2026年8月・第2次速報)」(2026年10月30日) https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/002028947.pdf ↩
観光庁「宿泊施設のためのIT活用事例集」(2026年3月) https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001995115.pdf ↩
厚生労働省「外国人宿泊者に係る旅券の呈示及びコピーに関する案内」(2026年11月2日確認) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000130600_00001.html ↩
観光庁「観光地・観光産業の生成AIの適切な活用に向けて」(2025年2月) https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001867105.pdf ↩ ↩2