製造・卸のFAX注文の手入力を、AIの読み取りと人の確認で減らす
「朝いちばんからFAXの束と格闘。入力できるのは私とベテランの2人だけで、どちらかが休むと出荷が間に合わない。」
- はじめやすさ
- 1〜2ヶ月で形に
- 初期費用の目安
- 30〜80万円
業種別のAI活用
発注、値付け、POPやチラシ、月末の数字。店主とベテランのパートさんに集まる毎日の判断と事務を、AIで軽くします。
「朝いちばんからFAXの束と格闘。入力できるのは私とベテランの2人だけで、どちらかが休むと出荷が間に合わない。」
「試算表は毎月届く。でも、どの製品で儲けて、どの取引先で損しているのか、正直つかめていない。」
「日配と惣菜の発注は、ベテランのパートさんの勘頼み。その人が休むと、翌日は品切れか、夕方に半額シールの山になる。」
地方の食品スーパーや酒屋、金物店、衣料品店では、店主が仕入れと発注、値付け、売り場づくり、レジ締めまでを見ていることが珍しくありません。日配品や惣菜の発注は、長く勤めるパートさんの勘に支えられている店も多いはずです。
人の確保も悩みの種です。労働政策研究・研修機構(JILPT)が2024年2月に行った小売・サービス事業所の調査があります。従業員10人以上の事業所が対象で、正社員が「不足・計」(「不足している」「やや不足している」の合計)の事業所は57.7%でした1。パート・アルバイトでも、「不足・計」は56.3%です1。
商店街では、後継ぎの問題も重くなっています。宮城県の令和5年度の商店街実態調査(回答166商店街)では、商店街が直面している問題で最も多いのが「後継者不足」(69.9%)でした2。空き店舗が生まれた理由も、「後継者がいないため廃業」(61.6%)が最多です2。県の調査で全国の数字ではありませんが、地方の商店街の今を考える手がかりになります。
売れ残りの廃棄も、毎日の悩みです。農林水産省の推計では、令和6年度の食品小売業の食品ロスは48万tとされています3。
AIの活用は、まだこれからの段階です。中小機構が2025年11〜12月に行った調査(AIの導入状況の回答1,647社)では、AIの導入率は小売業で19.4%、全体で20.4%でした4。
いちばん効果が見えやすいのは、廃棄や品切れが多い10品目ほどの発注の目安づくりです。レジから販売データを書き出せれば、1〜2ヶ月で形になります。ベテランが決めた数と並べて比べるところから始めれば、売り場が混乱することもありません。
次におすすめなのが、月1回の数字の見える化です。部門別の粗利が毎月同じ形で見えると、値付けや仕入れの見直しを話し合いやすくなります。
費用の面では、中小企業・小規模事業者向けに、中小機構に採択された事業として「デジタル化・AI導入補助金」が運営されています5。補助の割合や上限、申請の時期は変わります。2026年11月2日時点の情報でも、最新の内容は公式サイトでご確認ください。
独立行政法人労働政策研究・研修機構「小売・サービス事業所調査」(JILPT調査シリーズNo.248、2024年) https://www.jil.go.jp/institute/research/2024/248.html ↩ ↩2 ↩3 ↩4
宮城県「令和5年度宮城県商店街実態調査結果」(調査基準日 令和5年10月1日) https://www.pref.miyagi.jp/documents/25914/r5_jittai_kekka.pdf ↩ ↩2
農林水産省「食品ロスとは(食品ロス及びリサイクルをめぐる情勢)」(令和6年度推計値、2026年11月2日確認) https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/161227_4.html ↩
独立行政法人中小企業基盤整備機構「中小企業のAI等の利活用に係る実態調査」(2026年3月、調査実施は株式会社東京商工リサーチ) https://www.smrj.go.jp/research_case/questionnaire/fbrion0000002pjw-att/202603_AI_report.pdf ↩
デジタル化・AI導入補助金(中小企業デジタル化・AI導入支援事業)事務局 公式サイト(2026年11月2日確認) https://it-shien.smrj.go.jp/ ↩